
ことばとまなびでつながるなかまの会

であい、つながり、成長する。
日本語教育の夏フェス2019
Workshop Festival
明日の授業も
ことばの教育の未来も
2019.9.7.Sat.10:30 - 17:00
早稲田大学早稲田キャンパス
参加費 3000円
講師からのメッセージ
講演
*「日常会話」のためのコミュニケーション能力を育てる
―学習者が日本語で適切に意図を伝えられるようになるために―
講師 清水崇文氏(上智大学)
プロフィール
イリノイ大学、ハーバード大学より修士号、ロンドン大学より博士号を取得。現在上智大学言語教育研究センタ―、大学院言語科学研究科教授。専門は、中間言語語用論。主な著書に、『日本語教師のための日常会話力がグーンとアップする雑談指導のススメ』『雑談の正体』(以上、凡人社)、『コミュニケーション能力を伸ばす授業づくり』『中上級学習者のためのブラッシュアップ日本語会話』『中間言語語用論概論』(以上、スリーエーネットワーク)等がある。

メッセージ
「日常会話」では、相手との関係や会話の場面などを考慮して、相手の気持ちに配慮しながら、自分が言いたいことをしっかり伝える力が必要です。こうした力は、文法や語彙の知識だけでなく、適切なことばの運用に関する知識(語用論的知識)にも支えられています。今回の講演では、このような視点から、日本社会で暮らす日本語学習者の「日常会話」のためのコミュニケーション能力を伸ばすためにはどのような指導をしたらよいか、考えてみたいと思います。
ワークショップ①(講師名五十音順)
*変わりゆく入管政策―日本語教育者が知っておきたい改正入管法の見方―
講師 小松原祥一氏(東京ビザ申請サポート 行政書士 小松原事務所)
プロフィール
1967年1月25日生まれ。岡山県出身。中央大学法学部政治学科卒業。大学卒業後、フリーター生活を経て日本語教師。2004年、外国人在留資格申請専門の行政書士として独立、日本語教育業界を離れるも2009年非常勤講師として日本語教師の活動も再開。現在は行政書士と日本語教師・日本語教師養成講座講師の傍ら、某大学院科目等履修生として心理学を勉強中。「三足の草鞋」と言われますが、「一足の大きな草鞋」にしたいと思ってます。

メッセージ
4月には新しい在留資格「特定技能」が始まり、5月には大学等を卒業した留学生の就職できる職種を拡大する法務省告示の改正等、大きな変化の時代を迎えています。しかし、メディアを通して流れてくる断片的な情報では、結局なにがどう変わっているのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。このワークショップでは、外国人在留資格の問題を考える基本的な「視点」をご提示し、様々な改正の全体像を捉え直すことを試みたいと思います。皆さんのご参加をお待ちしています。
*ライティング評価における「構成」を考える―フローチャートを活用して―
講師 田中真理氏(名古屋外国語大学名誉教授)
プロフィール
国際基督教大学大学院比較文化研究科博士前期課程修了。博士(学術)。
国際基督教大学教養学部講師、電気通信大学国際交流推進センター助教授、名古屋外国語大学外国語学部・大学院国際コミュニケーション研究科教授を経て、現在、同大学名誉教授。
著書に『Good Writingへのパスポート』『フィートバック研究の招待』(いずれも、くろしお出版)等。第二言語としてのライティング、ライティング評価、ライティング能力の習得に関心があります。

講師 坪根由香里氏(大阪観光大学)
プロフィール
南山大学大学院外国語学研究科日本語教育専攻修士課程修了。
国際基督教大学特任講師、タイ王国コンケン大学教育学部日本語教育プログラム講師(国際交流基金派遣日本語教育専門家)、早稲田大学日本語教育研究センター講師、大阪観光大学観光学部准教授を経て、現在、大阪観光大学観光学部教授。
ライティング評価、ノンネイティブ日本語教師のビリーフに関心があります。

メッセージ
アカデミック・ライティングを評価する時、皆さんはどんな観点に注目しますか。「内容」「構成」「日本語」等いろいろありますが、「日本語」はさておき、「内容」に比べ、「構成」は客観的に評価することが可能です。また、評価の際、複数の教師で評価点を揃えなくてはいけないことはありませんか。
私たちは、自動評価システム(https://goodwriting.jp/wp/)構築のために、多くのライティングを評価し、その評価結果を揃える必要がありました。今回は、その必要性から生まれた「評価用フローチャート」をご紹介します。
*はじめよう、授業でディベート
講師 内藤真理子氏(神田外語大学)
プロフィール
韓国の語学学校に始まり、マレーシアのツイニングプログラム、シリアの大学、日本の日本語学校、日本の大学と様々な場所と機関で教えてきました。ディベートとのかかわりは、日本の大学で働き始めてからです。立命館大学で学部1回生を対象とした聴解口頭表現の授業の中でディベートを扱い、その後、関西学院大学でディベートの授業のとりまとめをしておりました。2018年に『大学生のためのディベート入門』という教科書を出版しました。

メッセージ
ディベートって難しそうと敬遠されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、形式が決まっている分、実はディスカッションよりも授業で扱いやすいと考えています。また、ディベートは上級で扱われることが多いですが、やりようによっては初中級からでも可能だと思います。このワークショップでは、ディベートの概要説明と授業への取り入れ方の提案を行ったあと、参加者の皆様にミニディベートを体験してもらいます。
*そもそも論から考える教育とICT―授業に取り入れるために―
講師 藤本かおる氏(武蔵野大学)
プロフィール
首都大学東京人文科学研究科単位満了退学、現在は、武蔵野大学グローバル学部日本語コミュニケーション学科准教授。完全文系の日本語教師ですが、なぜかこの世界に入った時からコンピュータとインターネットを使うことにこだわりがあり、eラーニングベンダーさんたちともeラーニングについて熱く語る会をやっています。
メッセージ
